ラッチ錠・シリンダー錠・ダイヤル錠…可変ダイヤル錠?どこが違うの?
郵便ポストの錠前
郵便ポストの錠にはいろいろなタイプがあります。
使用用途、環境に合わせて適切なものを選ぶ事で使いやすさをupしましょう!
特に集合住宅用ポストの錠前は、種類がいくつかあってわかりずらい!という声をよくいただきます。
入居者の大切・重要な郵便物を受け取り保管するもの。だからセキュリティを考えて防犯性の高いものを。管理面からも、設置や入れ替え・管理のしやすさ、入居者の入れ替えや鍵の紛失があった場合など、チェックしておきたいポイントはたくさんあります。
錠前の種類
ダイヤル錠
金庫などによく使用されている、暗証番号によって施錠・開錠が可能な錠前です。
ダイヤルを、右または左へ一回転以上回してから数字を印に合わせます。次に左または右へ回して、決められた数字に順番に合わせていくことで開錠します。施錠する場合は扉を閉め、ダイヤルを左右どちらかに一回転以上回します。
通常のダイヤル錠の暗証番号は、最初に設定された番号から変更することはできません。
メリット
- 開けるための鍵を持ち歩く必要がなく、鍵を紛失する心配がない。
- 鍵が不要で、施錠の手間がかからない。
- 電源が必要ないため、電池切れや基盤故障のトラブルが起こらない。
デメリット
- 決められた暗証番号と回転方向を覚えておかないといけない。
- 暗証番号を知られてしまうと、誰にでも開けることができる。
- 少しでも番号がずれると開かない可能性があり、慣れるまで解除に多少時間がかかる。
ダイヤル錠の開け方について詳しくはこちら
プッシュボタン錠
押しボタン式で、設定されている開錠番号を押して開錠するタイプ。扉を閉めると自動的に施錠されます。ダイヤル錠と同じく、鍵を持ち歩く必要がありません。通常、プッシュボタン錠の暗証番号は、最初に設定された番号から変更することはできません。
メリット
- ボタン式なので、ダイヤルを回す手間がなく開錠可能。
- 桁数の多いタイプを選ぶことで、防犯性を高めることができる。
デメリット
- 決められた暗証番号を覚えておかないといけない。
- 暗証番号入力時、手元の動きを見られると暗証番号が第三者に知られてしまう可能性がある。
- テンキー式等電池で動いている物があるので、種類によっては電池交換が必要。
ダイヤル錠と可変ダイヤル錠…可変が付くと何が違うの?
可変ダイヤル錠
開錠・施錠方法は、ダイヤル錠と同じです。
可変プッシュボタン錠
開錠・施錠方法は、プッシュボタン錠と同じです。
ダイヤル錠・プッシュボタン錠が最初から決まった番号から変更出来ないのに対し、可変ダイヤル錠・可変プッシュボタン錠は簡単操作でお好きな番号に変更できます。
可変ダイヤル錠・可変プッシュボタン錠と同様に、ポストの開錠番号をオーナーさんが変更する事が可能です。マンション・アパートに設置した場合、入退去に合わせて変更することで、前の入居者が開けられないよう、その都度開錠番号を変更することができます。
メリット
- 開錠番号の変更が可能、入居者の入れ替わりに対応できる。
デメリット
- 開錠番号を変更後に番号を忘れてしまうと、開錠番号がわからなくなる。
※メーカーでも出荷時の開錠番号しかわからないため、鍵を壊して開錠することになります。
ラッチ錠
ラッチ錠だけでは施錠ができません。
別途南京錠をご用意していただき、施錠するタイプです。
ドアや扉に付ける、スプリングの力で上下する金具(ラッチボルト)をさします。ドアが風などで開かないように仮締めする為の錠なので、これ自体に防犯性はありません。
各自使い勝手に合わせて選んだ錠で施錠でき、他人の鍵と異なるものを使用できるので、間違えて開けられるリスクが減ります。
メリット
- 自分で鍵を用意して施錠するので、各自好みの錠前を使用できる。
デメリット
- 市販の錠前を用意する必要がある。
シリンダー錠
専用の鍵を差し込んで錠前を操作するタイプ。
シリンダーに針金のような専用工具を差し込み、無理やり抉じ開けるピッキングにあう可能性が高いため、防犯性の高いシリンダーが使われているか、最新式の鍵が使用されているか等の確認が重要になります。
メリット
- 鍵の裏表がないタイプなら、小さなお子様やお年を召した方でも簡単に施錠・開錠できる。
- リーズナブルな価格のものが多い。
デメリット
- 鍵を持ち歩く必要があり、鍵を紛失する危険がある。
- ピッキング対策が必要。
- 経年劣化によって開錠できなくなることがあるため、定期的なメンテナンスが必要。
環境生活で販売中の郵便ポストはこちら
おまけ:錠と鍵の違いとは?
錠 Lock
防犯のために扉や窓に取り付けて、開かないようにするためのもの。施錠をする本体。
鍵 Key
錠を開閉するための器具。「鍵をかける」というのは本来、開閉器具を使って施錠・開錠すること。
錠前 Lockset
錠と鍵を総合した呼び方。